「やめる」習慣を読んだ
最近依存というものに興味があり、人々の理想的な生活の実現のために、悪い習慣の駆逐というものがとても大事だと思ったので、習慣化コンサルタント 古川武士さんの「新しい自分に生まれ変わる『やめる』習慣」という本を読んだ。
何かヒントになるかなあと。
で、読んでみた感想としては、具体的によくまとまっていると感じた。
例えば「投げやりに上限を作る」つまり挫折してしまった時でも最後の一線は守る、その具体的なラインを決める、みたいなものや、「スイッチング行動」、たばこの代わりにガムをかむなど、代替行動を決める、など、具体的な方法がたくさん書いてある。
一個一個わかりやすく書いてあり、失敗してしまう際の色々な可能性を網羅しており情報として非常によくまとまっている。
少し情報量が多く、ちょっと混乱する感じもあるが、悪い習慣を辞めようと思うのならば、一度は読んでみてもいいと感じた。
ただ、この著者のステップを踏んでいくにはそれこそ情報量が多く自分では管理しきれないため、もし使うなら一度通読したうえで、そのあとは辞書的に使うのがいいかなという印象だ。
個人的に一番同意したのは「悪い習慣の心理的メリット」の部分だ。
本書にも書いてあるが、悪い習慣というのはそれ自体で何かしら普段の生活で満たされていない心理的欲求を満たしたり、嫌なことを回避しているわけで、それらの解決なしにただ悪い習慣を変える、というのは難しい。
まずそもそもどういうメリットを得ているのか?どういった手段で置き換えられるか?そもそも嫌なことを発生させないためには?といった根本的なところを改善することで、初めて悪い習慣というのはやめられる。
私自身、大いに参考にしたい。