物語を現実に

この現実世界が、ファンタジーのような感動にあふれた世界になりますように。

達成感は最高の麻薬

 私はなにかとやり切らない癖がある。作らなくてはいけない症例発表のスライドも、抄読会の論文翻訳も、家の掃除ももろもろの業務連絡も、できるだけ後回しにしてしまう。

 これは以前別の記事「頭のメモリを消費してないか?」でも書いたと思うが、後回しすることによって、脳の作業領域が常に圧迫されてしまう。これ自体がまず重大な損失である。

 しかしそれに加えて、達成感という麻薬を手放してしまっていることにも気づいた。

 

 人間は何かを達成するとドパミンがドバドバ放出されて気持ちよくなるのだが、これはきちんとやりきった、達成した、というところまでやらないと出ない。少し残ってると出ないし、後回しにして後回しにして、結局最後やっつけでやってもそんなにドパミンは出ない。むしろ、「なんでこんなにぎりぎりになっちゃったんだろう」みたいな罪悪感みたいな後味悪い感じが残ってしまう。

 

 実はこのドパミンが出るという意味では、酒やたばこ、オナニーをすることとそんなに変わらないように思う(タバコは吸ったことないが)。むしろ、それらの依存的な行為より、達成までの壁が少しはある分、ドパミンがより放出されやすい。

 言うなれば、合法の麻薬ともいえる。こんな気持ちよさをみんなはしょっちゅう感じていたのか…と思うと、割とやるせない気持ちになる。

 が、幸いにも20代にして気づけたので、ここからは一個一個後回しにせずやり切って、ドパミンをドバドバ放出していきたいと思う。

 

 毎日これを感じられる生活って割と幸せだよなあ。もちろん、セロトニン、エンドルフィン的な、安定幸せ要素も必要だけどね。一気にアガる快感もやっぱり人生には必要じゃない?