物語を現実に

この現実世界が、ファンタジーのような感動にあふれた世界になりますように。

自分のプライドを捨てて思い切った時が一番成長している気がする

 何か大舞台に立候補する時、女の子を思い切って誘う時、初めてバンドの演奏をするとき…、なにかを思い切ってやろうとするとき、人はものすごく怖じ気づく。そりゃそうだ、自信がなかったり、失敗したらどうしよう、笑われるんじゃないか、ばかにされるんじゃないかと不安になったりするのは当然だ。

 私自身、当然思い切りよくできたときもあれば、そうでなく結局ビビッてできなかったことがある。失敗するのが結構怖かったりしていたので、直前になってやらない言い訳を探していたと思う。ただ、今まで生きてきて思うが、心の中でどこかで予防線を張っているとき、やらなくてもいい言い訳を作っているときは、どうにも思い切りよくいけない気がする。

 それよりは、やってみて成功したときのことを永遠と頭の中に描いていたほうが、なんとなく前に進める気がする。

 しかしどうしてこうやって、人は予防線を張るのだろうか?色々理由はある(失敗したら経済的にダメージがあるなど)だろうが、一番は、自分のプライドが傷つくからだろうと思う(これは他者からどう見られるか、という社会的な側面も含む)。他人から笑われるのが怖い、失敗したやつと思われたくない、それよりは今まで通りの自分でいたい、と思う。

 しかし、結局自分が一番成長しているときっていつかなあ~と振り返ると、失敗するかも、恥かくかも、といったいろんな怖さを振り切り、プライドをいったん横においておき、むしろやらないことのほうがプライドを傷つけるといわんばかりに思い切ってやっていた時のように思う。

 シンプルに、やらなかったときの後悔は、「あの時もしやっていればこうだったかもしれない…」というもう取り戻せない後悔であるのに対し、やった時の後悔は「こうやったからこういうミスをしてしまった」なので、「次はこうしてみよう、同じミスはしない」という、一つ前に進める後悔になる。やらなかったときは、結局学習しないままだ。実際体感値だが、やった時の後悔よりやらなかったときの後悔のほうが大きい。

 

 …と、頭の中ではわかっているのだが、実際はめっちゃ予防線を張って、やらなくていい言い訳を探すのが人間だ。

 なので、お勧めの方法を紹介しよう。

 「頭の中で、成功したときのシーンだけを思い浮かべる」

 どうせ不安なことは頭の中をたくさんよぎるのだから、意識としてはできるだけうまくいったときのことを思い浮かべておこう。そうすると、多少は思い切りがよくなる。