物語を現実に

この現実世界が、ファンタジーのような感動にあふれた世界になりますように。

なぜ現実は物語のようにうまくいかないのか。

※この記事においての「物語」は、典型的なサクセスストーリー的なものをイメージしております。すべての物語がこうである必要はないと思っております。あらかじめご了承ください。

 

 今回はわりと思考の試行的な記事。

元々現実と物語とのギャップが嫌で、その現実の諸々を変えて、物語のように圧倒的な感動を達成できる人生をみんなが歩めるようにする、と思っているが、実際のところ、現在において、物語と現実はどのように違っているのだろうか。とりあえず列挙してみる。

 一つは、ぶっちゃけ人間はそんなに頑張れないことが多いということ。

 二つ目に、必ずしも、どころか多くの場合わかりやすい成功はないこと。

 三つ目に、これは物語にもよるが、人間はわかりやすく善と悪に分かれるのでなく、多面的な性格をしていること。ある時、ある人にとっては善でも、また別の時は悪だったりするのだ。

 四つ目に、周りに足を引っ張られたりすること。善意でも悪意でも。

 五つ目は、思ったより世間のバッシングは強く、失敗する人に厳しいこと。

 六つ目は、一心不乱に頑張ることに対して立ちはだかる誘惑があまりに多いこと(スマホやパソコンなどを中心に色々)

 七つ目は、家族の問題など、自分の生き方に大きく影響を及ぼすようなものが自分の努力の範囲の外として厳然と存在し、これを一人で克服するのは非常に難しいこと。

 八つ目は都合よく助けてくれる人が現れないこと。

 九つ目は、そこまで全身全霊をかけて熱中したいものになかなか出会えないこと。

 十つ目は、諦めるのは簡単で、頑張るのはつらいこと。

 

 ざっと挙げてみた。もちろん今思いつくままに列挙しただけなので、おそらくかぶってたりするし、足りていない部分もあるだろう。少し整理してみよう。

<自分要素>

1. 頑張るのは大変。そこまで頑張れない(頑張りたくない)人がほとんど。しかも、この世界はそこまで頑張らなくてもそこそこ生きていけたりする。

2. 現実には誘惑がたくさん。集中するのは難しい。

3. なかなか好きなものに巡り合うのが難しい。なんとなく何もせずに生きてくると、心の底から熱中できるものに巡り合ってなかったりする。

<周り要素>

4. 周りはそんなに優しくない。助けてくれない。どちらかというと冷たいことも多い。

5. 家族の問題など、本人にとって解決しなくてはいけない圧倒的に大きな問題が立ちはだかってたりする。

6. 周りに理解してもらうのは大変。伝わらずにバッシングもしばしば。

 

 ざっとこんなところだろうか。

 この中で、外的にすぐ変えられそうなのは、「誘惑をなくす」といったところだろうか。

 あと、周りの理解や仲間については、これは志を同じくする者や、想いは違えど大志を為そうとする人々のコミュニティなどが存在する。Makers Universityなどはその一例だろう。実はこれを創るのはとても難しいが、ここ現代において、そのような場は整えられている。

 しかし、注目するべきは、いまだ解決されていない課題、つまり、自分要素の1みたいな、「人間は思ったより頑張れない」ポイントだ。これをある意味ダイエットという面で解決しているのがライザップだと思うが、これはなにかしらできないだろうか。少し考えてみてもいいかもしれない。面白いサービスになりそうだ。