物語を現実に

この現実世界が、ファンタジーのような感動にあふれた世界になりますように。

聞くべきか、無視するべきか

 いつも悩ましいことの一つに、どこまで周りの忠告を聞くべきか、というものがある。

 今まで誰かに忠告されたり、意見されたりしたことはあるだろう。中にはただのいちゃもんみたいなものもあるし、二度とは聞けない至高の金言の時もある。

 しかし難しいのは、これが実際どこまで聞くに値する意見なのかどうか、である。

 基本的に人は、自分が正しいと思っていることを他人に言うので、それが本当に正しく、聞く価値のある話かどうかはきちんと考える必要がある。 

 周りの人の意見すべてを聞かないようでは、自分の過ちや弱みに気づけず、いつまでも成長しないままとなる。しかし、他人の意見をすべて聞いているようでは、結局どれも正解ではないので混乱するし、どっちつかずになるし、自分の意見もなくなってしまう。

 よって、大体の人は、その意見を言ってくる人自体の人柄や、今までの業績などで、聞くべきかどうかを判断していると思う。実際それは一つの評価方法として正しい。しかし、これだけではまだまだ精度が甘いと言わざるを得ないだろう。偉い人、優しい人の言うことが正しいとは限らないのが世の中である。

 ではどうやって見分けるか。これは私にとっての見分け方だが、

①相手が自分のことを思って言ってくれているか(ただ単に自分の意見を押し付けてきてないか)

②それはほかの人にも何度か言われたことではないか

③それは自分も薄々感じていたが、認めたくなかったことではないか

ここらへんが引っかかってくると、自分の弱点や過ちについて指摘されている可能性が出てくるので、きちんと聞いてみようかなという気になる。

 特に③は結構大事で、自分はどうも変えたくない、めんどくさい、でも周りから見たらそれはダメなんじゃないか、変えるべきなんじゃないか、といった時があり、この時は非常に面倒で嫌な気持ちになるしとても腰が重くなるのだが、それでも飲み込むべき意見だったりする。

 かく言う私も結構他人の意見を突っぱねてしまう側の人間なので、ここらへんは自分遺に言い聞かせているところもある。

 

 逆に他人の意見を聞きすぎる人は、おそらく自分の考え方や行動に自信がないのだろう。そればっかりはしょうがないところもあるが、少なくともずっと他人の意見に左右され続ける人生は、自分も相手も幸せにならない。まずは身近な友達から(身近な人ほど言いにくいなら少し疎遠な人)でいいので、自分の思うところをとりあえずやってみて、そのうえで自分でフィードバックというのがいいかもしれない。私がこういうタイプではないので、正直どうすればいいかは悩ましいが、ぜひこの点での解決策があれば聞いてみたいものだ。

 

 意見や忠告は、自分を発展させてくれるありがたいものである一方、相手がこちらをつぶす目的で言ってたり、そもそも的外れだったりすることもあり、飲み込み分けるのが難しい。自分で基準を保ちつつ、うまく吸収していきたいところだ。