物語を現実に

この現実世界が、ファンタジーのような感動にあふれた世界になりますように。

老害になっていないか?? 

 

老害ということはだれでも聞いたことがあるだろう。いつまでも古い考えにしがみつき、若い人たちの行動を邪魔し、地位や役職にしがみついて組織をだめにするやつらだ。

まあそこまでひどいほどではないにしても、大体の人は多かれ少なかれ年を経るごとに老害の要素が出てくるものかとは思う。

 私はまだまだ業界では下っ端であり、老害とは程遠いと思っていた。お偉いさんの先生の話を苦笑いしながら聞く中、自分は絶対こんなやつにはならないぞと心に固く誓っていた(というより今の若者はみんなそうだろう)。

 

しかし!

 

それは甘かった!生クリームもりもりのパンケーキにはちみつをしこたまかけたかのように甘かったのである!!

 

それに気づいてしまったのはそう、ちょっと前、お世話になっている先生の家で飲み会のようなものがあった時である。

先生には高校2年生の息子がおり、おそらく親に引っ張り出されたのだろう、しぶしぶリビングにいてスマホをいじっている様子だった(ついでに教科書も開いてた、なんと勤勉なのだろうか)。

飲み会が進み、上の先生方はいい感じに酔っ払いになり、あちこちで適宜おしゃべりとなっていた時、少し手持ち無沙汰になった私にお世話になっている先生が寄ってきた。

「これうちの息子なんよ。高校二年生。もうすぐ受験なんや。勉強教えてあげてよ笑」

みたいな紹介をされた(当然私にもはや大学受験の勉強をサポートする力はないので、先生も冗談だったのだろう)。一応医学部か理工学部あたりを目指しているとかであった。

まあ紹介されたからにはと息子さんと話を始めるが、なんせ何を話していいかわからない。元キャリアアドバイザーだが、初対面で「君はなんでその学部がいいの?そう思った原体験は?」とかつっこんだ質問してもきもいし、かといって通り一遍の高校生の話題などわからない。

「あー今化学の勉強してるんだ。なつかしー!」

化学の教科書を持ってたのでとりあえずそう言ってみた。そこから適当に話題を広げてみようとするものの、なんとなく面白くならない。

センター試験ってまだやってるよね?俺の時も大変だったわー」

とか話してみるが、どうも広がらない。

息子さんにもいろいろ質問を振ってみる(高校ではどういうゲームはやってるのーとか、男子校なのー?とか)ものの、帰ってくる答えもよくわからない(最近のトレンドを知らない)し、どれが彼にとって面白い話題なのかもわからない。

そうなるとまずいことに、話の間を埋めようと、自分語りや自分の過去の面白話とかを始めたくなる。もちろんそれが本人にもヒットすればいいのだが、これが初対面でまだ閾値も高いからか、全然ヒットしない。焦る俺、つまらなさそうだがとりあえず体裁を保つべく苦笑いをする息子さん。

 

そう、これはまさに、恐れていた老害の図である!!

自分が面白かったこと、自分の過去の経験の話ばかりして、相手の話を全く広げられない。結果、こっちばかり一方的に過去の話をしゃべり、相手に付き合わせる…。

 

何を俺は勘違いしていたんだ…。老害は年齢じゃない。

老害は相対的なものなんや…!誰でも今すぐ老害になりうるんや…!

 

思い返してみると、大学の部活でも上の学年になればなるほど、下の学年が意見を言いにくくなっていた…!極力そうならないようにしていたものの、やはりどうしてもそうなっていたのか…!

誰しも老害にはなりたくないと思っている(特に若い人は)。そして、実際に老害はかなりウザイ(あと組織の破滅の原因になる)。

しかし、自分で相当意識しないと、人はいとも簡単に老害になるのだ!!

肝に銘じよ!!

 

あなたは老害になっていないか!?