物語を現実に

この現実世界が、ファンタジーのような感動にあふれた世界になりますように。

巧遅拙速-なんに関しても早いほうがいい

 私は特にそういう人間なのだが、とかくやることが遅い。いつも連絡の返事は遅くなるし、仕事も割とぎりぎりでこなしたり、課題は締め切り日に提出することが多い(締め切りを守れないことはほとんどないのだが)。

 ただこれは仕事をしていく、もっというと周りの人の信頼を得ていく意味では非常に不利であることに気づいた。まあ知っている人はずっと前から知っているのだろうが…。

 これは純粋に、自分が上司になってみるとよくわかる。多少適当でも、ある程度体裁をなしていれば、さっさと持ってくる奴は評価が高くなるのだ。「お、もうできたのか!」とか「お、もう持ってくるとは、やる気があるな」みたいになる。

 なにも遅い人がやる気がないわけではない。むしろクオリティにこだわって、細部を詰めて完ぺきにしてから提出しよう、そういう人もそこそこいると思う。

 しかし、どんな完ぺきなものであっても、やはりどこか抜け落ちたりはするもので、それを締め切り直前で持ってこられると、なかなか直す暇もない。また、最初の段階で方向性がずれてたりすると、いよいよ直前では修正できなくなってしまうこともある。

 それよりは早くもって言って、早くフィードバックをもらい、修正を重ねてすぐ持っていく、というのを繰り返したほうが、結局いいものはできるし、上司からの評判もよくなる。上司の時間を使ってしまうのでは…とか下の立場だと思ってしまうけど、それでも手遅れになるよりよっぽどいいし、第一ぎりぎりで持ってこられるより、さっさと60%のものを持ってきてもらって、直しながら進めていくほうが、上司も部下とゴールを共有できるので、精神的な負荷が下がる(不安にならない)。結果的に、上司の体感的な時間の消費が少なくなる(私が上司の立場の時は、やきもきすることが減った)。

 具体的にはどれくらい早ければいいのか?もちろん仕事や課題の量にもよるが、大体1週間の締め切りだったとしたら、1日か2日で60%のものを仕上げて持っていくイメージだ。これくらい早いと上司の覚えもいい。

 今までさんざん上司上司と言ってきたが、これは上下関係に限らず、すべての仕事などの関係に言える。クライアントにはできるだけ早く持って行ったほうがいいし、別の部署の人に対しても早く仕事を仕上げればそれだけ評価が高い。

 この時大事なのは、あくまで60~70%くらいの完成度で最初は構わないということ。とりあえず体裁が整ってイメージができればいいのだ。ここを意外とヒヨって後回しにしがちだ。

 とりあえず何に関しても巧遅拙速。巧くて遅いより、拙い(へたくそ)でも速いほうがいいのだ。なお今回は私自身への戒めの意味も大きい記事であることは最後に言っておく。