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早く寝よう~マズローの五段階欲求説を絡めて~

【寝てないとなにより睡眠を優先したくなる】

 人間にとって睡眠は当たり前のように重要なものだが、これをおろそかにする人は多いだろう。かくいう私も割とおろそかにする。そこそこの寝不足なら多少ごまかせるものの、激ねむになったときはまずい。次の日に大事な研修とかがあってちゃんと聞きたい!と思っていても、寝不足のため「いかに寝ないで、かつ間でこまめに睡眠を挟めるか」といったことに全力を尽くしてしまう。

 そう、睡眠欲求の前には、いかなる「頑張ろう!」も無力なのである。

 これはある種当たり前で、睡眠は人間の生理的欲求の中でも最も原始的な欲求だからだ。食欲や、あと排泄欲求(トイレ行きたい!!)もこれに当たる。

 どこか出かけていてもトイレに行きたくてしょうがない時はなにも考えられないだろう。どこにトイレがあるのか、最短でいけるのはどこか、どこなら空いているか、どのくらい待てば入れるか、それまで歩くスピードはどのくらいがいいか、必死で考える。そう、どんな高尚なイベントであれ、どんな大事なタイミングでさえ、「トイレに行きたくてしょうがない!!」となったら、それはもうそれしか考えられないのだ。

 さて、このように、実は人間の欲求には優先順位がある。これを心理学の一分野として図にしたのが、アメリカの有名な心理学者、アブラハム・マズローである。

マズローの五段階欲求説】

 マズローの五段階欲求説は早い話以下の三角で表される。

 

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https://jibun-compass.com/maslow 自分コンパスさんのサイトより画像をお借りしました。

睡眠や食事はいわゆる生理的欲求の中に入る。ごく一部の例外の人を除き、自己実現の欲求が食欲や睡眠欲に勝つことはない。

 下の段から順々に満たしていくことで、初めて人間は自分のやりたいこと、自己実現の欲求をかなえたいと考える。だからそれ以前に、「命が強い危険にさらされている」とか「ボッチでだれともつながっていない」という状態の人はなかなか「自分のやりたいこと」に身が入らない。そりゃそうだ。

 日本人の多くは生理的欲求を満たせないことは少ないが、3段階目の「所属と愛の欲求」それから4段階目の「承認欲求」については欠乏している人が多いように感じる。これは実は自分で満たしに行くのが難しい要素であり、ここの欲求をいかに満たしていけるかが成長するうえで大事なポイントにはなるのだが…。

 それ以前に、毎日睡眠不足や睡眠が足りてない状態で、上位の欲求を満たしたり考えたりする元気は出ないのではないか?と感じる。

 そう、睡眠不足の中で毎日仕事に行ったり学校に行ったりすると、「いかに今日を切り抜けて睡眠にありつくか」といったことに一番意識が向くので、どうしてもその他の「もっとこれを頑張ろう」とか「この人に話しかけてみよう」とかする元気が湧かないのだ。

 だれかとつながりたい、自分を認めてほしい、自分で自分のことを好きになりたい…。そういう風に思うところがあるならば、まずは睡眠を改めてみるのはどうだろうか。まず寝ていないと、上記の欲求までたどり着かない。

 

 というわけで今日のまとめ。

1. 原則的に生理的欲求(寝る・食う・トイレなど)は何事にも優先される

2. 生理的欲求が満たされていない時は、上位の欲求を満たすための行動がとれない

3. だから早く寝ろ。寝たまえ。