物語を現実に

この現実世界が、ファンタジーのような感動にあふれた世界になりますように。

どうしたら夢を見つけて追えるようになるのか?このブログの動機について。

 昔は誰しも物語の主人公だった。自分は悪いやつをやっつける仮面ライダーだったし、王子様と結婚するお姫様だった。小さい頃はそれを本気で信じていただろう。

 しかし人は成長するとだんだんと現実を悟る。世界はそんなにわかりやすくないし、自分はそんなかっこよくない。昔夢見ていたころの自分を懐かしみ、そんな夢をある意味嘲笑いながら大人になる。そして、現実なんてと斜に構えながら、俯いて電車に揺られる。

 もちろん世の中には、今でも物語の主人公のような人々がたくさんいる。目の前の苦難を乗り越え、達成し、圧倒的な感動を実現していく。例え達成できなくとも、毎日自分が向かっているその「なにか」と、その自分の生き方を肯定し、そのプロセスを楽しみながら、毎日充実して楽しく過ごしている人たちもいる。

 

 かくいう私はどうだったか。実は私は、小さい頃の夢をかなり遅くまで引きずっていた。私はずっと、自分がおとぎ話の物語の主人公のように、圧倒的な感動を実現できる人だと思っていたし、もっというなら現実とはきっとおとぎ話のように素敵なものだと思っていた。

 しかし現実はそんなにぬるくない。周りの空気を読むことを強制され、自分の言いたいことを大して言えず、愛想笑いして過ごす日々も続いた。私がずっと夢見ていた物語の主人公たちは、決してそんなことはしていなかったのに。

 どうしてこうなったのだろう?いつから私は、愛想笑い・苦笑いしながら、自分の言いたいことを言えずに、壁に阻まれ続けて何も達成できず、結局何物でもない「ただの人」になってしまったのだろうか。

 海外にしばらく住んでいたころ、一度その霧は晴れた。自分が好きなことをなんでもやり、そしてそれをほめてもらえる素晴らしい環境に身を置けた。私はそこで、再度自分の「主人公性」を取り戻したのだ。

 しかし日本に来て、大学に入り、またしても愛想笑い・苦笑いし、行動しなくなり、行動する人間を斜に構えて高みの見物をしている自分に気づく。そんなやつは、物語では、小物か序盤でやられる小悪党のやることだとわかっているのに。

 そんな自分に自己嫌悪し、しかしふと周りを振り返ってみると、周りも同じくそんな自分に苦しんでいることに気づく。みんな「愛想笑い」の仮面をかぶって、しかしその奥で、本当はもっと違う生き方がしたい、と思っている人たちばかりであることに気づく。しかしながら質が悪いことに、その仮面をかぶりすぎて、本当の自分がわからなくなっている人も多いことに気づいた。

 

 私は昔から、ファンタジーのようなストーリーラインと、それを実現していく主人公たちの世界にあこがれた。現実がそうでないと知った時に、私は途方もない虚無感を感じた。みんな昔は、物語の主人公のような人生であることを本気で信じていたのに、どうして現実はこうなのか。

 

 私はその現実が許せなかった。

 

 だから、この現実を、ファンタジーのような世界に変えていこうと想った。

 

 みんなが、ファンタジーの物語の主人公のように、苦難を乗り越え、圧倒的な感動を実現できるような、そんな人生を歩めるように。そんな物語がこの現実世界にあふれるように。圧倒的な感動と主人公たちがたくさん生まれる世界になるように。

 

 このブログは、その方法を探すための、試行錯誤の1歩。

 色々考えたけど、まずは文章で。実験的な面も強いので多少長文になりそう。

 夢の見つけ方とか、自分の思考の整理の仕方とか、あとは実は医者なので医療系の知識とか脳科学とか、そこらへんを。

 

 どうぞよろしくお願いします。